接続動詞・助動詞の連用形に付く。
*前の語とともに丁寧語を作る。
己れは都に久しく住みて馴れて見侍るに、
私は都に長い間住んで、住み慣れて見ていますと、「吾妻人と都人(徒然草)」:7
人の心劣れりとは思ひ侍らず。
人の心が劣っているとは思いません。「吾妻人と都人(徒然草)」:8
とことわられ侍りしこそ、
と説明なさいましたのは、「吾妻人と都人(徒然草)」:20
その益もあるにこそと覚え侍りし。
そのおかげもあるのだろうと思われましたことです。「吾妻人と都人(徒然草)」:26
「まことにいつくしき童にて侍る。いかさま、これは賤しからず」、先祖を尋ね給ふ。
「本当に美しい少年だ。どう見てもこれは身分の低い者ではない」(とおっしゃって)先祖をお尋ねになる。「一寸法師5:帰京」:5
これに過ぎたることはよもあらじとぞ申し侍りける。
これ以上のことはまさかないだろうと、(世の人々は)申しましたそうです。「一寸法師5:帰京」:21