宰相殿さいしょうどのさいしゃうどの、不思議ふしぎのことかな、
宰相さいしょう殿どのは、不思議ふしぎなことだなあ、「一寸法師いっすんぼうし2:上京じょうきょう」:10
不思議ふしぎに思おもひいて見みれば、一興いっきょうなる者ものにてありけり。
不思議ふしぎに思おもって見みると、風変ふうがわりな者もの(がいるの)であった。「一寸法師いっすんぼうし2:上京じょうきょう」:15
不思議ふしぎなるしあはわせとなりにけり。
(このように)思おもいがけないなりゆきとなったのであった。「一寸法師いっすんぼうし4:鬼おにが島しま」:26