接続体言、活用語の連体形に付く。
まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
まして、雁などが列をなして飛んでいるのがとても小さく見えるのは、たいそう趣がある。「春はあけぼの(枕草子)」:10
三位殿に申すべき事あッて、忠度が帰り参ッて候ふ。
三位殿に申し上げなければならないことがあって、忠度が帰って参ったのでございます。「忠度都落1:落人(平家物語)」:9
「姫君の、わらはがこの程取り集めて置き候ふ打撒を、
「姫君が、私がこの頃取り集めておきました米を、「一寸法師3:姫君」:12
一人は打出の小槌を持ち、いま一人が申すやうは、
一人は打出の小槌を持ち、もう一人が申しますことには、「一寸法師4:鬼が」:12
何れが何れやら心に落付きて弁へぬことゆゑ、
どれがどれなのかしっかりとは判別できていないことであるため、「翻訳苦心談1:読みはじめ(蘭学事始)」:12
男、いとうれしくて、わが寝る所に率て入りて、
男はとてもうれしく思って、自分の寝所に(女を)連れて入って、「狩の使1:おぼろ月(伊勢物語)」:19
わが人をやるべきにしあらねば、
自分の方から使いの者を送るわけにはいかないので、「狩の使2:夢うつつ(伊勢物語)」:2
「わが国にかかる歌をなむ、神代より神も詠ん給び、
「私の国ではこのような歌を、神々の時代から神もお詠みになり、「二十日の夜の月(土佐日記)」:10
吾妻人は、我が方なれど、
東国の人は、私と同郷だが、「吾妻人と都人(徒然草)」:15
侍五騎、童一人、わが身ともに七騎取ッて返し、
武者五騎、少年一人、自身を入れて七騎で引き返し、「忠度都落1:落人(平家物語)」:2
住みなれし難波の浦を立ち出でて都へ急ぐわが心かな
住み慣れた難波の浦を旅立って、都をめざして急ぐ私の心よ「一寸法師1:旅立ち」:29
わが女房にせばやと思ひ、
自分の妻にしようと思い、「一寸法師3:姫君」:7
一寸法師申しけるは、「わらはが物を取らせ給ひて候ふ程に、
一寸法師が(姫君に)申し上げたことは、「(あなたが)私の物をお取りになりますので、「一寸法師3:姫君」:19
「われわれが背を大きになれ」とぞ、どうど打ち候へば、
「私の背丈よ大きくなれ」と(言って)、どんと打ちますと、「一寸法師4:鬼が」:22
接続活用語の連体形に付く。
今はとてうッたたれける時、是をとッてもたれたりしが、
「今は(都落ちをしよう)」ということで出発なさった時、これを取ってお持ちになっていたのだが、「忠度都落1:落人(平家物語)」:34
都へ上らばやと思ひしが、
都へ上ろうと思ったが、「一寸法師1:旅立ち」:24
その後、金銀打ち出し、姫君ともに都へ上り、五条あたりへ宿をとり、十日ばかりありけるが、
その後、(打出の小槌で)金銀を打ち出し、姫君とともに都へ上り、五条あたりに宿を取って十日ほど滞在したが、「一寸法師5:帰京」:1