格助詞
接続体言、活用語の連体形に付く。
1: 〈主格〉…が。
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まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
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三位殿に申すべき事あッて、忠度が帰り参ッて候ふ。
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「姫君の、わらはがこの程取り集めて置き候ふ打撒を、
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一人は打出の小槌を持ち、いま一人が申すやうは、
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何れが何れやら心に落付きて弁へぬことゆゑ、
2: 〈連体修飾格〉…の。
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男、いとうれしくて、わが寝る所に率て入りて、
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「わが国にかかる歌をなむ、神代より神も詠ん給び、
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吾妻人は、我が方なれど、
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侍五騎、童一人、わが身ともに七騎取ッて返し、
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住みなれし難波の浦を立ち出でて都へ急ぐわが心かな
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わが女房にせばやと思ひ、
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一寸法師申しけるは、「わらはが物を取らせ給ひて候ふ程に、
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「われわれが背を大きになれ」とぞ、どうど打ち候へば、
3: 〈準体言〉…のもの。…のこと。
接続助詞
接続活用語の連体形に付く。
1: 〈逆接確定条件〉…けれども。…のに。
2: 〈偶然条件〉…が。…と。…ところ。
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今はとてうッたたれける時、是をとッてもたれたりしが、
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その後、金銀打ち出し、姫君ともに都へ上り、五条あたりへ宿をとり、十日ばかりありけるが、