*名詞めいし「程ほど」に格助詞かくじょし「に」が付ついて接続助詞せつぞくじょしに転てんじたもの。中世ちゅうせい以降いこうの用法ようほう。
一寸法師いっすんぼうしいっすんぼふし申もうまうしけるは、「わらはわが物ものを取とらせ給たまひいて候そうら(ろ)さうらふう程ほどに、
一寸法師いっすんぼうしが(姫君ひめぎみに)申もうし上あげたことは、「(あなたが)私わたしの物ものをお取とりになりますので、「一寸法師いっすんぼうし3:姫君ひめぎみ」:19
そこもとに乗のり捨すてて、都みやこに上のぼり、ここやかしこと見みる程ほどに、
そこに舟ふねを乗のり捨すてて、都みやこに上のぼり、あちらこちらを見物けんぶつすると、「一寸法師いっすんぼうし2:上京じょうきょう」:2