男、いとうれしくて、わが寝る所に率て入りて、
男はとてもうれしく思って、自分の寝所に(女を)連れて入って、「狩の使1:おぼろ月(伊勢物語)」:19
波より出でて波にこそ入れ
ここでは波からのぼって波に沈むことだよ「二十日の夜の月(土佐日記)」:25
日入りはてて、風の音、虫の音など、はた、言ふべきにあらず。
日がすっかり暮れてしまって、風の音、虫の音などが聞こえるのは、また、言うまでもない。「春はあけぼの(枕草子)」:11
俊成卿、いとど名残惜しうおぼえて、涙をおさへてぞ入り給ふ。
俊成卿はますます名残惜しく思われて、涙をこらえて邸内にお入りになる。「忠度都落2:故郷の花(平家物語)」:17
入れ申せ」とて、門をあけて対面あり。
中にお通ししなさい」とおっしゃって、門を開けて対面がある。「忠度都落1:落人(平家物語)」:12
「読人知らず」と入れられける。
「読人知らず」としてお入れになった。「忠度都落2:故郷の花(平家物語)」:25
ある時、貢物の打撒取り、茶袋に入れ、
ある時、献上品の米を取って茶袋に入れ、「一寸法師3:姫君」:8