あの一寸法師いっすんぼうしいっすんぼふしめを何方いずかたいづかたへもやらばやと思おもひいけると申もうまうせば、
あの一寸法師いっすんぼうしの奴やつをどこへでもやりたいと思おもったと(だれかに)申もうしましたところ、「一寸法師いっすんぼうし1:旅立たびだち」:18
親おやにもかやように思おもはわるるも口惜くちおくちをしき次第しだいかな、何方いずかたいづかたへも行いかばやと思おもひい、
親おやにまでこのように思おもわれるのも残念ざんねんな状況じょうきょうだなあ、どこへでも出でて行ゆこうと思おもい、「一寸法師いっすんぼうし1:旅立たびだち」:20
かくていづずかたへも行いくべきならねど、
こうしてどちらへも行いくことができるわけでもないけれども、「一寸法師いっすんぼうし4:鬼おにが島しま」:2