接続種々の語に付く。
*特に訳さないこともある。原則として已然形で結ぶ(係り結びの法則)。
波より出でて波にこそ入れ
ここでは波からのぼって波に沈むことだよ「二十日の夜の月(土佐日記)」:25
「吾妻人こそ言ひつることは頼まるれ、
「東国の人こそ、言ったことは信頼できるが、「吾妻人と都人(徒然草)」:4
聖、「それはさこそおぼすらめども、
上人は、「あなたはそのようにお思いになっているでしょうが、「吾妻人と都人(徒然草)」:6
とことわられ侍りしこそ、
と説明なさいましたのは、「吾妻人と都人(徒然草)」:20
その益もあるにこそと覚え侍りし。
そのおかげもあるのだろうと思われましたことです。「吾妻人と都人(徒然草)」:26
遠き御まもりでこそ候はんずれ」とて、
きっと(それは)遠い(あの世からのあなた様にとっての)お守りでございましょう」と言って、「忠度都落1:落人(平家物語)」:31
さても唯今の御わたりこそ、
それにしてもこのたびの御訪問こそは、「忠度都落2:故郷の花(平家物語)」:5
ただ者にてはあらざれ、ただ化物風情にてこそ候へ、
(この子は)普通の人間ではない、まさに化け物のような者ですよ、「一寸法師1:旅立ち」:13
御心の中、推し量らひてこそ候へ。あらいたはしや。
(姫君の)御心のうちを推し量ります。ああ、何と気の毒なことよ。「一寸法師3:姫君」:25
ただ地獄に乱こそ出で来たれ。ただ逃げよ」と言ふままに、
きっと地獄に騒動が起こったのだ。ともかく逃げろ」と言うやいなや、「一寸法師4:鬼が島」:18
堀河
堀河