なべて心こころ柔やわらやはらかに情なさけある故ゆえゆゑに、
(都みやこの人ひとは)総そうじて柔和にゅうわで優やさしい気持きもちがあるために、「吾妻人あずまびとと都人みやこびと(徒然草つれづれぐさ)」:9
げには心こころの色いろなく情なさけおくれ、
本当ほんとうのところは心こころの優やさしさがなく、人情にんじょうが乏とぼしく、「吾妻人あずまびとと都人みやこびと(徒然草つれづれぐさ)」:16
情なさけもすぐれてふかこう、哀あわあはれもことに思おもひい知しられて、
お気持きもちもとりわけ深ふかく(感かんじられ)、しみじみとした感慨かんがいも格別かくべつなものとして自然しぜんと思おもい知しられて、「忠度ただのりの都落みやこおち2:故郷こきょうの花はな(平家物語へいけものがたり)」:6