都へ上らばやと思ひしが、
都へ上ろうと思ったが、「一寸法師1:旅立ち」:24
住吉の浦より御器を舟としてうち乗りて、都へぞ上りける。
住吉の岸辺からお椀を舟としてそれに乗って、都へ上った。「一寸法師1:旅立ち」:28
そこもとに乗り捨てて、都に上り、ここやかしこと見る程に、
そこに舟を乗り捨てて、都に上り、あちらこちらを見物すると、「一寸法師2:上京」:2
その後、金銀打ち出し、姫君ともに都へ上り、五条あたりへ宿をとり、十日ばかりありけるが、
その後、(打出の小槌で)金銀を打ち出し、姫君とともに都へ上り、五条あたりに宿を取って十日ほど滞在したが、「一寸法師5:帰京」:1