「かかる忘わすれがたみを給たまはわりおき候そうらさうらひいぬる上うえうへは、
「このような忘わすれがたい記念きねんの品しなをいただきましたからには、「忠度ただのりの都落みやこおち2:故郷こきょうの花はな(平家物語へいけものがたり)」:2
其身そのみ朝敵ちょうてきてうてきとなりにし上うえうへは、子細しさいにおよばずといひいながら、
その身みが朝廷ちょうていの敵てきとなってしまった以上いじょうは、(あれこれと)細こまかく言いうことではないとはいうものの、「忠度ただのりの都落みやこおち2:故郷こきょうの花はな(平家物語へいけものがたり)」:27