侍五騎、童一人、わが身ともに七騎取ッて返し、
武者五騎、少年一人、自身を入れて七騎で引き返し、「忠度都落1:落人(平家物語)」:2
「まことにいつくしき童にて侍る。いかさま、これは賤しからず」、先祖を尋ね給ふ。
「本当に美しい少年だ。どう見てもこれは身分の低い者ではない」(とおっしゃって)先祖をお尋ねになる。「一寸法師5:帰京」:5
月のおぼろなるに、小さき童を先に立てて人立てり。
ぼんやりした月の光の中に、小さい童女を先に立たせて、人が立っている。「狩の使1:おぼろ月(伊勢物語)」:18
「姫君の、わらはがこの程取り集めて置き候ふ打撒を、
「姫君が、私がこの頃取り集めておきました米を、「一寸法師3:姫君」:12
一寸法師申しけるは、「わらはが物を取らせ給ひて候ふ程に、
一寸法師が(姫君に)申し上げたことは、「(あなたが)私の物をお取りになりますので、「一寸法師3:姫君」:19