親おやの言ことなりければ、いとねむごろにいたはわりけり。
(斎宮さいぐうは、)親おやの言いうことだったので、大変たいへん心こころをこめて世話せわをした。「狩かりの使つかい1:おぼろ月づき(伊勢いせ物語ものがたり)」:5
かくて、ねむごろにいたつきけり。
このようにして、手厚てあつく面倒めんどうをみたのだった。「狩かりの使つかい1:おぼろ月づき(伊勢いせ物語ものがたり)」:8