*動詞どうし「然さり」に逆接ぎゃくせつの仮定かてい条件じょうけんを表あらわす接続助詞せつぞくじょし「とて」が付ついたもの。
さりとて、しいださんを待まちて寝ねざらんも、わろかりなんと思おもひいて、
けれども、ぼた餅もちを作つくりあげるのを待まって寝ねないとしたら、それもよくないだろうと思おもって、「ちごの空寝そらね(宇治拾遺物語うじしゅういものがたり)」:5