*活用語かつようごの連用形れんようけいに付つく。
「年来としごろ申もうまうし承うけたまわうけたまはッて後のち、おろかならぬ御事おんことに思おもひいまゐいらせ候そうらさうらへえども、
「何年なんねんもの間あいだ、お願ねがいして(歌うたの)ご指導しどうをいただいて後のち、(ご厚意こういは)並一通なみひととおりでないこととして感謝かんしゃ申もうし上あげておりますが、「忠度ただのりの都落みやこおち1:落人おちゅうど(平家物語へいけものがたり)」:15
父母ちちははをも呼よび参まいまゐらせ、もてなしかしづずき給たま(も)たまふうこと、世よの常つねにてはなかりけり。
(少将しょうしょうとなった一寸法師いっすんぼうしが)父母ふぼをも呼よび寄よせ申もうし上あげて、もてなし、大切たいせつに世話せわをなさることは、人並ひとなみ以上いじょうであった。「一寸法師いっすんぼうし5:帰京ききょう」:12