情なさけもすぐれてふかこう、哀あわあはれもことに思おもひい知しられて、
お気持きもちもとりわけ深ふかく(感かんじられ)、しみじみとした感慨かんがいも格別かくべつなものとして自然しぜんと思おもい知しられて、「忠度ただのりの都落みやこおち2:故郷こきょうの花はな(平家物語へいけものがたり)」:6
宰相殿さいしょうどのさいしゃうどのは、あはわれ、このことをとどめ給たまひいかしとおぼしけれども、
宰相さいしょう殿どのは、「ああ、(姫君ひめぎみの母君ははぎみが)このことをお止とめになってくれよ」とお思おもいになったけれども、「一寸法師いっすんぼうし3:姫君ひめぎみ」:27