げには心こころの色いろなく情なさけおくれ、
本当ほんとうのところは心こころの優やさしさがなく、人情にんじょうが乏とぼしく、「吾妻人あずまびとと都人みやこびと(徒然草つれづれぐさ)」:16
「げにもおもしろき者ものなり」とて、御笑おんわらひいなされけり。
「まことにおもしろい奴やつだ」とおっしゃって、お笑わらいになった。「一寸法師いっすんぼうし2:上京じょうきょう」:17