侍さぶらいさぶらひ五騎ごき、童わらわわらは一人いちにん、わが身みともに七騎しちき取とッて返かえかへし、
武者むしゃ五騎ごき、少年しょうねん一人ひとり、自身じしんを入いれて七騎ななきで引ひき返かえし、「忠度ただのりの都落みやこおち1:落人おちゅうど(平家物語へいけものがたり)」:2
其その身み朝敵ちょうてきてうてきとなりにし上うえうへは、子細しさいにおよばずといひいながら、
その身みが朝廷ちょうていの敵てきとなってしまった以上いじょうは、(あれこれと)細こまかく言いうことではないとはいうものの、「忠度ただのりの都落みやこおち2:故郷こきょうの花はな(平家物語へいけものがたり)」:27