*動詞どうし「然さり」に名詞めいし「程ほど」と格助詞かくじょし「に」が付ついたもの。
さる程ほどに、少将殿しょうしょうどのせうしゃうどの、中納言ちゅうなごんになり給たま(も)たまふう。
そのうちに、少将しょうしょう殿どのは、中納言ちゅうなごんにおなりになる。「一寸法師いっすんぼうし5:帰京ききょう」:13
さる程ほどに、宰相殿さいしょうどのさいしゃうどのに十三じゅうさんじふさんにならせ給たま(も)たまふう姫君ひめぎみおはわします。
さて、宰相さいしょう殿どの(のところ)に十三歳じゅうさんさいになられる姫君ひめぎみがいらっしゃる。「一寸法師いっすんぼうし3:姫君ひめぎみ」:3