万よろずよろづえ言いひい放はなたず、心弱こころよわく言受ことうけしつ。
万事ばんじにつけて遠慮えんりょなく言いい切きることがどうしてもできなくて、気弱きよわに承諾しょうだくしてしまう。「吾妻人あずまびとと都人みやこびと(徒然草つれづれぐさ)」:11
心こころかたちよりはじめ、よろづず人ひとにすぐれ給たまへえば、
人柄ひとがら、容姿ようしをはじめとして、すべて人ひとより優すぐれていらっしゃるので、「一寸法師いっすんぼうし5:帰京ききょう」:14