夜やうやう明けなむとするほどに、
夜がそろそろ明けようとする頃に、「狩の使2:夢うつつ(伊勢物語)」:18
やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこし明かりて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる。
だんだんにはっきりしていく山の稜線に近い空が、少し明るくなって、紫がかった雲が、横に細長くかかっている(明け方)。「春はあけぼの(枕草子)」:2
極楽浄土の戌亥の、いかにも暗き所へ、やうやう逃げにけり。
極楽浄土の北西の、たいそう暗い所へ、やっとのことで逃げて行ってしまった。「一寸法師4:鬼が島」:20