やがて世の乱れ出できて、其沙汰なく候ふ条、
すぐに世の争乱が起こって、その(撰集の)御命令がありませんことは、「忠度都落1:落人(平家物語)」:24
世しづまり候ひなば、勅撰の御沙汰候はんずらむ。
世の中が平穏になりましたら、きっと勅撰の御命令があるでしょう。「忠度都落1:落人(平家物語)」:26
其後世しづまッて、千載集を撰ぜられけるに、
その後、世の中が平穏になって、(俊成卿が)千載集を編集なさった時に、「忠度都落2:故郷の花(平家物語)」:18
世のめでたきためし、
世の中のめでたい例(として)、「一寸法師5:帰京」:20