接続活用語の連用形、「て」などに付く。
*前の語とともに丁寧語を作る。
三位殿に申すべき事あッて、忠度が帰り参ッて候ふ。
三位殿に申し上げなければならないことがあって、忠度が帰って参ったのでございます。「忠度都落1:落人(平家物語)」:9
「年来申し承ッて後、おろかならぬ御事に思ひまゐらせ候へども、
「何年もの間、お願いして(歌の)ご指導をいただいて後、(ご厚意は)並一通りでないこととして感謝申し上げておりますが、「忠度都落1:落人(平家物語)」:15
併しながら当家の身の上の事に候ふ間、
すべてそのまま自分の家の境遇に関わることでございましたので、「忠度都落1:落人(平家物語)」:17
一門の運命はや尽き候ひぬ。
(平家)一門の運命は早くも尽きてしまいました。「忠度都落1:落人(平家物語)」:20
撰集のあるべき由承り候ひしかば、
(勅撰和歌集の)撰集がある予定だということを伺いましたので、「忠度都落1:落人(平家物語)」:21
一首なりとも御恩をかうぶらうど存じて候ひしに、
一首(だけ)であっても(自分の歌を入れていただいて)恩恵にあずかろうと思っておりましたが、「忠度都落1:落人(平家物語)」:23
やがて世の乱れ出できて、其沙汰なく候ふ条、
すぐに世の争乱が起こって、その(撰集の)御命令がありませんことは、「忠度都落1:落人(平家物語)」:24
世しづまり候ひなば、勅撰の御沙汰候はんずらむ。
世の中が平穏になりましたら、きっと勅撰の御命令があるでしょう。「忠度都落1:落人(平家物語)」:26
草の陰にてもうれしと存じ候はば、
(そのことを私が)死後の世界においてでもうれしいと思いますならば、「忠度都落1:落人(平家物語)」:30
遠き御まもりでこそ候はんずれ」とて、
きっと(それは)遠い(あの世からのあなた様にとっての)お守りでございましょう」と言って、「忠度都落1:落人(平家物語)」:31
「かかる忘れがたみを給はりおき候ひぬる上は、
「このような忘れがたい記念の品をいただきましたからには、「忠度都落2:故郷の花(平家物語)」:2
ゆめゆめ疎略を存ずまじう候ふ。
決していい加減には考えないつもりです。「忠度都落2:故郷の花(平家物語)」:3
感涙おさへがたう候へ」と宣へば、
感動の涙を抑えることが難しいのです」とおっしゃると、「忠度都落2:故郷の花(平家物語)」:7
ただ者にてはあらざれ、ただ化物風情にてこそ候へ、
(この子は)普通の人間ではない、まさに化け物のような者ですよ、「一寸法師1:旅立ち」:13
御かたちすぐれ候へば、
ご容貌が美しうございますので、「一寸法師3:姫君」:4
「姫君の、わらはがこの程取り集めて置き候ふ打撒を、
「姫君が、私がこの頃取り集めておきました米を、「一寸法師3:姫君」:12
取らせ給ひ御参り候ふ」と申せば、
取り上げなさって召し上がります」と申し上げると、「一寸法師3:姫君」:13
一寸法師申しけるは、「わらはが物を取らせ給ひて候ふ程に、
一寸法師が(姫君に)申し上げたことは、「(あなたが)私の物をお取りになりますので、「一寸法師3:姫君」:19
とにかくにもはからひ候へ、とありける」とて、
どのようにでも取りはからいなさい、と(宰相殿のご指示が)あった」と言って、「一寸法師3:姫君」:20
御心の中、推し量らひてこそ候へ。あらいたはしや。
(姫君の)御心のうちを推し量ります。ああ、何と気の毒なことよ。「一寸法師3:姫君」:25
「呑みて、あの女房取り候はん」と申す。
「(一寸法師を)飲み込んで、あの女性を奪い取りましょう」と申します。「一寸法師4:鬼が島」:13
口
口
「われわれが背
「私