山の端もなくて、海の中よりぞ出で来る。
山の稜線もなくて、海の中から出て来る。「二十日の夜の月(土佐日記)」:2
その後、若君三人出で来けり。
その後、お子様が三人生まれた。「一寸法師5:帰京」:17
やがて世の乱れ出できて、其沙汰なく候ふ条、
すぐに世の争乱が起こって、その(撰集の)御命令がありませんことは、「忠度都落1:落人(平家物語)」:24
ただ地獄に乱こそ出で来たれ。ただ逃げよ」と言ふままに、
きっと地獄に騒動が起こったのだ。ともかく逃げろ」と言うやいなや、「一寸法師4:鬼が島」:18
かたかたによりて、寝
隅