「わが国にかかる歌をなむ、神代より神も詠ん給び、
「私の国ではこのような歌を、神々の時代から神もお詠みになり、「二十日の夜の月(土佐日記)」:10
吾妻人は、我が方なれど、
東国の人は、私と同郷だが、「吾妻人と都人(徒然草)」:15
住みなれし難波の浦を立ち出でて都へ急ぐわが心かな
住み慣れた難波の浦を旅立って、都をめざして急ぐ私の心よ「一寸法師1:旅立ち」:29
男、いとうれしくて、わが寝る所に率て入りて、
男はとてもうれしく思って、自分の寝所に(女を)連れて入って、「狩の使1:おぼろ月(伊勢物語)」:19
わが人をやるべきにしあらねば、
自分の方から使いの者を送るわけにはいかないので、「狩の使2:夢うつつ(伊勢物語)」:2
侍五騎、童一人、わが身ともに七騎取ッて返し、
武者五騎、少年一人、自身を入れて七騎で引き返し、「忠度都落1:落人(平家物語)」:2
わが女房にせばやと思ひ、
自分の妻にしようと思い、「一寸法師3:姫君」:7